2013年8月17日土曜日

分析001



グリップの形(握りが深いのにコックが効いてる)や、始動時に前の膝が内に入らないのは良いです。

問題は、やはり股関節が割れていないので、ハムストリングスの力が使い切れていない事です。そのため、横から見たときのラインが投手方向に凹んだ曲線になっています。

これは、股関節の伸展より、膝の伸展が強く働いている時に出る形です。膝が過伸展を起こすと、このような曲線になるからです。

ライアン・ハワードのように投手方向に凸のライン、つまり腰が突き出されたラインが出来る事が重要です。

正面から見ると、手首の返しが早いですが、これは、ハムストリングスが使い切れていないため、腰の回転が弱いからです。

なので、スイングが少しクシャクシャした感じになっています。(のびやかさが無い)これは、カーティス・グランダーソンとか、ジェイソン・ヘイワードのように大腿四頭筋が強く働き、ハムストリングスが使えていない打者に見られる状態です。(ただし、林さんの場合は四頭筋が効いているというわけでは無い)

ジェイソン・ヘイワード

カーティス・グランダーソン


アンドリュー・ジョーンズの写真のように股関節(特に後ろ脚側)の割れた状態から、股関節伸展の力を強く使い、腰が突き出されて背中に反りが出来るようなスイングを目指して行く事が重要です。

そうすれば、フォロースルーももっと大きくなって行くでしょう。

ただ「タイトなスイング」が出来ているのは良い点です。

さらに、上半身の構えに関しても、形は良いのですが、股関節が割れていないぶん、無理に形を作ろうとしているような力みを感じます。

これが股関節が割れて来ると、自然に骨盤が前傾するので、上半身の形も、もっと楽に作れるでしょう。

まとめると、

股関節が割れるようになると、もっとハムストリングスが使えるので、腰が突き出されて背中に反りが出来るようなスイングが出来るし、腰の回転の力が強くなるので、フォロースルーが大きくなるということです。また、構えでの上半身の形も、もっと楽に、自然に良い形が作れます。

股関節の割りに関しては、構えを作る時に、そういう形になるようにすることも大切ですが、もう少しストレッチ等を通して、良く出来るようにしていく事が重要です。基本的に林さんの構えで、上手く割れていると思った事はあまり無いです。ブログのトップページに貼ってる連続写真が一番上手く出来ていますが、まだもっと良い感じにすることが可能です。やはりココに来て、「股関節を割る」ということに対する問題点が浮き彫りになった感が有ります。

以上です。

3 件のコメント:

  1. そういった問題を解決いていくために重点的に取り組んた方がいいトレーニングやメニューがありますでしょうか?

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  2. それは、もう股関節を割るストレッチをやっていく事です。
    また、今までの股割りに加えて、一般に良くやるような、股割き、開脚のようなストレッチ、その柔軟性も大切では無いかと考えています。阪神の藤浪も、桐蔭の時に180度近く開脚出来るようになったようです。

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  3. わかりました。ありがとうございます。

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