2013年9月19日木曜日

分析008

次回の動画投稿は9月26日(木)前後を目安にお願いします。最終期限は10月3日(木)です。


今回はかなり良い感じです。やはり今の林さんの状態だと、このくらい捻って肘を挙げた方が身体の力は引き出せると言う事でしょう。とりあえず、フリー打撃は、このような感じで行なうのが一番良いと思います。ただ、このように捻って後ろ脚股関節を割り、肘を大きく挙げると、ヘッドの抜けは良くなりますが(前方で抜けるようになる。良い意味で前で打つ事が出来る)その反面、ボトムハンドの引きが強くなります。今回の動画でも、インパクトではボトムハンド側の肩甲骨はあまり残っていません。

なので、このスイングだけを続けていくと、調子が悪くなる可能性も有ります。一方、下の写真はあまり捻っていない構えからのスイングで、腕の形自体は、かなり理想型に近いものになっています。ただ現状では、この腕の形を求めると、構えを「綺麗に纏めた構え」にせざるを得ないので、身体の力が使い切れないということでしょう。

かなり近い形が作れるようになって来たわけです。

つまり、何等かの形で、上の写真のようなスイングを練習する必要も有ると言う訳です。これは「形を整える」意味の練習になります。ポイントとしては、ボトムハンドの引きが出ないようにするため、グリップを(適切な構えの範囲内で)身体の中心寄りに置く事や、始動時の後ろ戻りが起こらないようにすること、さらにヘッドの軽い、そして全体的にも軽いバットを使う(短いバットも良い)、そして、グリップをコックしておく事(ヘッドが立って出やすいように)などです。そうした練習を定期的に行なう事で調子を保ちやすくなると考えられます。

ただ、ポイントは、思いつくままに上に挙げましたが、かならずしもその通りにやる必要が有るということはありません。要するに、ビデオに撮って、その結果、上の写真のようなスイングになる振り方での素振りをしていけば、それで良いと言う事です。

例えば、この素振りも、ポイントが良く押さえられたスイングです。

この少年野球用のバットを使った素振りでも、出来ています。ちなみに、ボトムハンドの引きが小さくなると、手首を捏ねにくくなり、腕が綺麗に伸びるようになります。そうしたあたりに軽いバットを振って練習する意義が有るというわけです。

今回、もう一点気が付いたのが、山下さんの記事で書いた、下図の身体の使い方が、出来るようになって来た事です。少し、身体を分割して使えるようになって来たと思います。これが出来て来た事によって、良い意味でヘッドが投手方向に入り、楽な構えが取れつつあります。この形が出来ると、下半身、上半身ともに楽な構えが出来ますが、このポイントにもっと磨きをかけて行くと良いでしょう。

つまり、タスキラインが引き伸されて後ろ脚股関節が割れる形です。これが出来ると、もちろん左脚左腕(後ろ脚とトップハンド)の力も使えるようになります。


そしてもちろん、それは右投げ左打ちにとって重要なテーマです。ですから、この機会にさらに、そこを磨いて行けば良いと思います。そのためにはまず割れ絞り体操系のストレッチで、出来るだけ深く沈んで、左右の脚の割れと絞りの連動を名一杯使う事です。

これをやると、楽に捻れるようになってくるはずです。注意点としては「バット割れ絞り体操はスイングに若干影響が出る」「沈んだ時、絞った方の脚の膝に少し負担がかかる」などです。

ただ、このラインで身体を分割して使うようになると、構えで自然にヘッドが投手方向に入り、後ろ脚の股関節がゼンマイを巻くように割れて下図のようなラインに体重が流れて来るはずです。これが出来ると構えはだいぶん楽です。

ポイントとしてはもちろん、この体重のラインを拇指球で受け止めない事です。詳しくは山下さんの記事も参考にしてください。

これは前軸にも関わって来るテーマですから、これが出来ると、試合でも巻き戻しが出るようになるかもしれません。パンチャーのオートマチックステップは最も前脚が開きにくい打法なので、それをやる以上、セペダのような走り出しは実現したいところです。

いずれにしても、しばらく、割れ絞りの連動を深くするトレーニングを重視すると良いと思います。そして、後ろ脚股関節を割って、前のラインに体重を流す構えが出来るようになるとヘッドが自然に投手方向に入り、(筋力的に)楽な構えになると思います。これが出来ると、ヘッドの抜けももっと良くなるでしょう。ただ、やりすぎると若干ヘッドが下がって精度が落ちるので、その辺の調整は試合で行なって行く必要があると思います。

※)最終的に構えができた時、「後ろの割れ」とか「前のライン」の一方を意識するとバランスが悪くなります。最後、振る前はその事を忘れる必要があると思います。



素振りを見て、一点だけ気になったのが首が傾き過ぎている事です。そのせいか、軌道もややゴルフ気味です。頸椎は前弯なので、寝かせ過ぎて後弯させると不自然になります。それから頸椎が前弯だと投手方向に捻りやすいですが、後弯だと捻りにくくなります。この事も捻りの深さに関わって来ると思います。

一度、鏡を見て、どのくらいの感覚だと、どのくらいの角度になっているか確認した方が良いでしょう。自分ではちょっと立ってるかなと思っても案外寝ていたりするものです。そのくらいでじゅうぶんです。頸椎が後弯すると、身体を捻りにくくなります。

一方、頸椎が前弯すると、首を投手方向に捻りやすくなります。自分では首が立ってるように感じますが、鏡で見ると充分寝てます。そのへんを一度確認してみてください。

今回は以上です。


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