2013年10月3日木曜日

分析012

次回の動画投稿は10月10日(木)前後を目安にお願いします。最終期限は10月17日(木)です。


いい芽も出てきましたが、全て解決したわけでは有りません。という状況です。

まず一番気になるのが、腰を反って、そこから股関節で身体を折って構えを作るとき、捻りを入れて、前脚の膝を内にたたみます。ここまでは良いです。

ただ、その後、前の膝をたたみっぱなしで、前脚股関節の割れが潰れがちになっています。(ただ、誤解してほしくない点として、膝の内に入り具合はこんな感じで良いです。)

それではどうすれば良いのかというと、ここで揺らぎを利用してやるわけです。

前脚だけで8の字揺らぎ体操をした事を思い出してください。あの要領で、股関節で身体を折った後に、前脚のトントン(よく見ないと気がつかないくらい、小さな動きでも良いです)を使い、前脚で体重を受け止める動きを利用し(膝を内に畳んだ角度をキープしながらも)前脚股関節が割れている状態を作ってやるわけです。これが出来ると、もっと、前脚が割れ気味に挙り、着地した時の前脚がもっと割れてくると思います。


このカルロス•リーの動画の最後の方にある、横からの映像のような前脚の上がり方になってくるはずだと言う事です。



つまり、下図の「二段階構え作り法」のうち、段階1は上手く使えていますが、段階2が使えていないという事です。(上半身が緊張しない範囲内で)もう少し揺らぎを上手く使ってやると良いでしょう。


それともう一点は一部、だいぶ頭を投手寄りにおいている動画もありますが、そこはそんなに(少なくとも打つ時には)無理をして作る必要も無いと思います。

また、前脚股関節の絞りがスイングの中で効くようになっているのは良い点です。ただ、その新しい体幹部の動きに、まだ上半身のハンドワークがなじんでいない印象を受けました。これがもっと馴染んでくると、安定感が出て来ると思います。

冒頭の動画の最後のスイングも良いですが、いい感じで巻き戻しが出るようになってきたのも、前脚股関節の絞りが使えてきたからでしょう。それはラボで行ったトレーニングの効果も有るかもしれませんが、前脚の膝が内に入る動きがだいぶ消えてきたのが原因でしょう。

ただ、基本、後ろ戻りは左脚の力が右脚よりも弱いから起きるという可能性が非常に高いです。ですから「左脚を重視したバット割れ絞り体操」→「左脚を割った状態からの割れ絞りパンチ」→「(可動域は小さめで)リズミカルな左脚での割れ絞り体操」と言った順番で、スイングの準備体操とするのも良い方法だと思います。あくまで疲労が出ない範囲で実技の前に身体を動かすと、そこが使えます。

そしてまた、もちろん、普段のトレーニングでは、そこを重視していくと良いでしょう。これによって、重心の後ろ戻りが無くなれば、それだけ始動するタイミングを遅く設定出来るので、投手との対応関係上でも有利になるからです。

とりあえず、試合に向けては、以下のポイントを磨いて行けば良いと思います。

1)もちろん、振る力を維持していく
2)前の膝が内、後ろの膝が外の両脚のラインをモノにしていく
3)新しい構えの作り方に慣れる
4)後ろ脚の機能性とパワーを向上させていく
5)当然、腸腰筋は効いた状態に保つ

それに加えて、後は自分自身で課題を見つけて行けば良いと思います。

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